アースダイバー

中沢新一著の「アースダイバー」(ダースベイダーではない)を読み終えた。
縄文時代、東京は海がかなり内陸にまで入り込んだフィヨルドのような地形だった
らしい。縄文人達は、海に突き出た見晴らしの良い岬の部分に死者を埋葬したり
神殿を造ったりして聖地としたらしいが、それがその後の時代にも古墳となり
さらに墓地となったり、神社やお寺になったりして、現在の東京にも残っている。
今の東京のどこが陸でどこが海だったかは、地質調査によってかなり詳細に分かって
いて(陸だったところが洪積層で、海だったところが沖積層)、それらの場所を中沢新一
が自転車で巡って考察する。確かに東京って六本木もそうだけど、メインストリート
から一歩奥に入ると、急にお墓があったり、神社があったりしてかなり不思議な都市。
世界の他の都市にはこういうのって無いもんねぇ。付録のどこが陸でどこが海だったか
が分かる地図を見ると、僕の身近な場所でも、六本木ヒルズは岬にあたる部分で
ちょうどテレ朝本社辺りが突端で麻布十番側は海。青山墓地は岬で、その周囲西麻布や
外苑東通りは海だったりしている。そして不思議と今でも、岬にあたる部分には大学や
放送局や東京タワーなどちょっと変わった施設が建てられている。反対に海だった部分
には歌舞伎町や西麻布などの歓楽街・飲食街になっている。このサイバーな東京が未だ
縄文時代の名残を残しているなんて、ほんと不思議な気持ちになる。

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