国家の品格

藤原正彦著「国家の品格」を読んだ。ずっと前に読売新聞のお悩み相談コーナーで
「夫の浮気癖が直らない」とか「嫁がいじめる」とか言ったショーモない相談に
とても明快で気持ちのいい回答をしている人がいて好きだったのだけど
それがこの著者で数学者の藤原正彦先生。
ずっとこの人の著作読みたいなぁと思っていた。この本で言っていることは
・欧米式の「論理・合理」主義では人類は幸せにはなれない。
・なぜなら最も重要な「倫理」や「道徳」は論理や合理では語れない。
・また、論理や合理はそのプロセスを語るもので、出発点となる発想が何よりも重要。
・その出発点を正しく決めるには高い「情緒」と「形」が必要。
・日本人こそが「情緒」と「形」を持った唯一の民族である。
・「情緒」と「形」を持つことが国家の品格をあげ、あらゆる先進国で進みつつある
 社会の荒廃を止めることができる。
ということ。僕もここ数年、あらゆる判断を論理や合理に頼っていたし
それが正しいしカッコイイと思っていたが、なんとなくそれらに限界というか
それだけじゃないだろって感じがしつつあったので目から鱗が出るようだった。
プロパガンダ的な部分もあるが、これ読むと日本人であることに自信と誇りが出てくる。
「真の国際人というのはいろんな言語が話せると言うことではなく、祖国の文化や伝統を
理解し自信を持って語れる人」という一節も印象的だった。

国家の品格 (新潮新書)

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