ダーウィンの悪夢

渋谷シネマライズで「ダーウィンの悪夢」を観た。
ホテル・ルワンダ」や「冒険投資家ジム・ロジャース世界大発見」やアフリカ在住歴
のある友人の話などから、アフリカ大陸の特にサハラ以南の地域のHIV、貧困、
政治腐敗、部族間抗争・虐殺、資源などといった問題が、報道以上に深刻なのは
分かっていたつもりだったけど、これを観ると思っていたよりもはるかに重いみたい。
これまでは、第三者の目を通しての表現媒体からの情報だったせいか、あまり
”重さ”を感じなかったが、このドキュメンタリーは胸の奥にこびりつくような
”重さ”が痛いほど伝わってくる。殺された娼婦仲間のことを語る娼婦の眼、腐って
ウジだらけのナイルパーチの残骸の山を処理する作業員の眼、ナイルパーチの容器を
溶かしたものを麻薬代わりに吸引するストリートチルドレンの眼、が救いようが無い
ほど暗い。望みを無くしている人間の眼は、通常の人間が見ると、とてつもなく暗くて
哀れさを越して怖さを感じる。偶然にも同じ日の晩にナショナル・ジオグラフィック
チャンネルで、ナイル川流域に住む文明と交流していない部族を取材した
番組を見たが、その部族の眼が気高く誇りに溢れていたのと対照的だった。
我々の住む先進国の営利目的な経済活動が、アフリカ大陸の諸問題の原因に
なっているというテーマでは、「シエラ・レオーネ」のことを題材にした映画
「ブラッド・ダイヤモンド」がGWに公開されるらしい。
ラスト・サムライ」の監督と主演がディカプリオということで、変に脚色されそう
だけど、どうなんだろう。エンターテイメントの世界までもアフリカを食い物に
してはほしくない。


ダーウィンの悪夢
http://www.darwin-movie.jp/
「ブラッド・ダイヤモンド」
http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/