座右の書と阿呆

このエントリーで書いたとおり、生家売却のため、残していた僕の荷物を取りに帰った。
出てきた出てきた思い出の品々。荷物確認中、思わず手が止まったのがこれ。

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青春時代の座右の書「前田の物理」。ここに載っている例題や解説は全て完璧に
記憶してたし、一生忘れないだろうと思っていたが、当時は秒殺してた問題や
その解説ですら、今ではサッパリ分からない。人間の記憶って脆いなぁ。
ページを開くと、前田和貞先生にいただいた直筆のサインが。

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思わずじっと見つめてしまった。前田先生の講義中の笑顔がフラッシュバックした。
変な絵は決してふざけた落書きではない。前田先生はこういう絵を駆使して
難解な物理の問題を明快にかつ易しく解説してくれていた。実はこれ
熱力学の難問を解く「やせ馬、太り馬法」と「草食べ法」。さらにこんなのも。

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”受験数学の巨星”山本矩一郎先生の数学超特急シリーズ。
「くじびきは神様の順列」は、山本先生お得意のスローガン。
社会に出て最も実用的な数学って、微分積分でも代数幾何でもなく確率統計だと
思うが、もうすっかり忘れているので、再度懐かしみながら読み返そうと思う。
しかし、受験時代に記憶した膨大な量の公式や解法や単語・熟語や構文を
今ではきれいサッパリ忘れているわけだが、僕はその分空いた脳の記憶領域を
一体どんな情報で埋めてきたんだろう?
大学時代に勉強したものは記憶されて無いし(そもそも勉強して無いし)
社会に出てからのビジネス・ナリッジ位の情報量じゃ埋まりきれないと思う。
酒とか食とか投資とか、その他もろもろの戯れ事や無駄な知識を足しても
まだまだ足りない。多分、空き領域はほとんど使われず、単に”阿呆”に
なったんだと思う。ある意味幸せなことかもしれない。