家族愛って

今年になってから家族というコミュニティを考えさせられる事件が連続して
起きているけど、宋文洲さんのコラムやブログで、とても心に響く家族の話が
あったので引用。いずれも四川の農村の実話。

『捨て子の少女の死と、脱・格差社会のもと』
1996年11月の四川省の寒村。若い未婚の男性農夫が草むらに捨てられた女の子の
赤ちゃんに気づきました。赤ちゃんを育てるのは、貧乏な彼にとって重い負担。
そう考える彼は何回も赤ちゃんを抱き上げては下ろし、立ち去ってはまた
戻りました。最後、彼は命が尽きそうな赤ちゃんに呟きました。
「私と同じ、貧しい食事を食べてもいいかい」と。

『「野人」の愛』
60年前の四川省奥地の村。6歳の少年が村に嫁入りに来るお嫁さんの前に立って
口を開けた。数日前に彼は遊んでいて転び、前歯を無くした。この地方の人々
には、新婚のお嫁さんが抜けた歯の歯茎を触れば歯が再生すると信じられていた。

この話に出てくる家族は、必ずしも経済的や社会的には恵まれているとは言えないし
ある意味悲惨ですらあると思うが、純粋な家族愛に溢れている。
経済的余裕や社会的地位から生まれる欲やエゴや見栄が、この話に出てくるような
純粋な家族愛を失わせているような気がする。