ポルトガル#5

ポルトガルは旅行者に媚びていない国だ。
街に案内はほとんどない。ストリートの名前も番地も書かれていない。
路面電車やバスはここがどこの停留所か、次どこに止まるかも分からない。
地下鉄もこのホームはどっち方面行きとか、次が何駅とかも書いていない。
アナウンスなんかもちろんない(あってもポルトガル語じゃ分からないけど)。
でも、それを人がカバーしてくれる。
迷っているとまず声をかけられるし、道を聞くと丁寧にじっくりと教えてくれる。
ナザレ行きのバスターミナルを探している時、迷ってかなり距離のある場所まで間違って来てしまっていたのを、ちょっとぶっきらぼうそうなオニイサンはわざわざターミナルまで連れて行ってくれた。
街も人も飾ってなくてどこかあたたかい。
そんなポルトガルの旅も今日が最終日です。
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大航海時代のポルトガル繁栄の象徴、ジェロニモス修道院。
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ここに眠るはもちろんこの人。
ヴァスコ・ダ・ガマの棺です。
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ジェロニモス修道院のすぐ近くにある「パスティス・デ・ベレン」。
ここは1837年創業のポルトガルスイーツの代表、ナタことエッグタルトの名店です。
世界的な有名店ということで行列ができてます。
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ジェロニモス修道院に伝わるレシピを忠実に守っているらしい。
焼きたてでまだアツアツ。
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粉砂糖とシナモンを振りかけて。
パリっとしたパイ生地にコクがあり滑かなカスタードがなんともいい感じ。
これは日本とか香港とかで食べるエッグタルトとは一線を画す逸品です。
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みなゆるやかにティータイムを楽しんでいます。
しかし、この店内見ても分かるように、この旅の間、日本人にほとんど会わなかったなぁ。
ロカ岬とナザレでそれぞれバックパッカーの若者に会っただけだった。
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さて、夜の帳が落ちたので、また今宵もリスボンの繁華街バイロ・アルト地区に繰り出します。
リスボン、ラストナイトの始まりです。
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ラストナイトにふさわしい店ということで、リスボン最古のバー&カフェ「ブラジレイラ」へ。
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世界中どこでも古い酒場というのはなんともいえない威厳と極上の心地良さがあるね。
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さて、ここで私が最後に飲む酒は
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カイピリーニャであります。
かつてポルトガル植民地時代のブラジルで、酷使した奴隷に1日の疲れを忘れさせるために飲ませた強いサトウキビの蒸留酒
まさにこの1週間、4人の爺婆に奴隷のようにコキ使われた私が最後に飲むのにぴったりの酒です。
染みるねえ、、、実に染みる。
記憶と共に疲れが薄れていきます。
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旅の終わり、、、
ポルトガルはまたいつか再訪したいです。
何年後に来ても、きっとこの国、この街はあまり変わってなさそうな気がするなぁ。